『明日ちゃんのセーラー服』はなぜこんなにも素敵なのか その2 9冊目
こんにちは!さわこです。
この記事は明日ちゃん
『明日ちゃんのセーラー服』はなぜこんなにも素敵なのか その1 8冊目 - 意識ちょっと高い系の本棚
の続きになります。
~お品書き~
処女崇拝とフェチズム
かつての日本、江戸時代では処女という概念に価値を与えていたのは武家のみであり、その理由も父系制故に嫁入り前に子を持つと戦略的価値が下がるからです。
明治維新以後外来文化(主にキリスト教的思想)の流入によって処女の価値が植え付けられたとか言われています。
徹底的に排除された男
この作品では男性キャラがほぼ出てきません。やたらハイスペックなお父さんは出てきます。ですがお父さんもなかなか家に帰れない為家では小路、花緒(妹)、母の3人です。
普通に考えて年頃の女の子が色恋話を一切しないのはおかしいとも思えます。
現代では女性の社会進出、そのもっと前の義務教育からも繋がる話ですが、男と女の世界がどんどん混ざっています。SNS上の愚痴なども作用して、男女は互いに絶対に分かり合えない世界を知ってしまっています。
男性目線では男の愚痴を言う女は勿論鬱陶しい存在と言えます。
愚痴を言うということは男や男の世界を知っているということになります。
登場人物が女しかいない漫画が多い理由はこういうことだと私は思っていて、男女は 分かり合えないから男に干渉してこない究極の無知が現代で求められる処女性なのです。
その1でも触れた傍観者にしかなれないのはこういう理由もあると思います。
元来男女は住む世界が違っていました。女の井戸端会議が男の耳に入ることはなかった。なのに互いを知ってしまうような仕組みになったから生きにくい社会になったのだと思います。
インターネットポルノの普及
ちょこっと検索すればすぐにセックスをしている動画が閲覧できますよね。人間の欲とは罪なものでどんどんさらなる刺激、新たな刺激を求めてしまいます。インターネットでさまざまな人物のフェチズムについて知り、他人からそのフェチを獲得することを「目覚める」と言ったりします。
その結果手、項、腋、臍や膝裏にまで興奮するごく一般的な変態野郎が完成するにです。
その気がなかった男性が男性に告白されてバイセクシャルになることだってあるわけで人間の性的嗜好は案外柔軟なものです。
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『明日ちゃんのセーラー服』は我々に実にたくさんの「目覚め」を与えてくれます。
美少女漫画で絶対に書かないであろう足の爪を切る動作までエロく感じさせるのです。
まとめ
『明日ちゃんのセーラー服』が素敵なのは
未知の生き物である女子中学生を
エロ漫画のような仕組みと
変態的な温度で
求められている世界に閉じ込めて
我々を目覚めさせてくれるからです。
気持ち悪いといわれるのは仕方ないですねこれは(笑)
でも私は大好きです。
「目覚める」のは「眠っていた」からでその度にドキッとできるからです。
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