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ポポロクロイス〜月の掟の冒険〜主題歌「桜見丘」の悲しすぎるストーリーと桜見丘の意味

こんにちは!さわこです。

今回は歌の紹介です。

「ポポロクロイス®」Full Story Blu-ray 

桜見丘

 

アニメ 『ポポロクロイス〜月の掟の冒険〜』の主題歌、local busの「桜見丘」です。

 

〜お品書き〜

歌詞のストーリー

 

この歌はなんともまぁ悲しいストーリーを歌っています。耳に残るメロディーに切ない歌詞も相まって子供の頃からずっと聞いていた曲でした。

 

そのストーリーを解説していきます。

列車を1つ見送って バイバイと言う
向こうに手をふる君が見えた気がした

夕方 空いた 駅のホーム 風は抜けてった
開いたままの 君の写真 二度と動かない

 

見上げれば ぼんやりと 思い出す 満天の空

引用元: local bus 「桜見丘」歌詞より抜粋

 

一連目〜三連目です。

なんとも悲しげな雰囲気ですね。「開いたままの君の写真二度と動かない」という歌詞で君とはもう会えないということを謳っています。この表現が大好きで小学生ながらに感動したのを今でも覚えています。

 

「見上げれば 思い出す」でここから回想入りまっせ!宣言から次に続きます。

 

二連目の助詞の省略や「た」の押韻、三連目の倒置と体言止めなど既に詩としてもとても綺麗でつくづくいい歌詞だなと思います笑

 

「仕事が遅くなるなら電話して」
いつもね心配してた 君を笑った

夕立ち 叩く 雨を避けて 二人掛けてった
あの日の 君の 冷たい頬 今も指に残る

バイバイ 君を愛した日 バイバイ 全部思い出にする

 

指きりほどけた 桜のふる丘で
秋風に抱かれ 君を少し憎む・・・

引用元: local bus 「桜見丘」歌詞より抜粋

 

四連目

 

 

『「仕事が遅くなるなら電話して」いつもね心配してた 君を笑った』とあります。これは「君がいつも私の心配してたくせになんで早死してるんだよ」と言っています。

ここで主人公と「君」の像が浮かんできます。

口調と内容から「君」は女で主人公は男だと推察できます。

 

すると冒頭で列車を見送ったのいつも起こしてくれた「君」がいなくなって寝坊した。向かいのホームで手を振る君の幻が見えた気がした。

というふうに解釈できます。

 

 

五連目「夕立ち〜今も指に残る」〜1番サビ

 

ここの歌詞がまたすごいんです。

まず「夕立ち」で季節と時間と情景をバシッと設定し、「叩く」で雨の激しさを表現しています。叩くほどなので相当強い「雨を避けて 二人掛けてった」もう景色が浮かぶ浮かぶ笑

 

さらにここから「あの日の 君の 冷たい頬 今も指に残る」と目下の指先にまで一気にズームインして時間を一気に今に戻します。

これは俳句じゃないけどプレバトの夏井先生も添削無しのニッコリでしょうね笑

 

「バイバイ 全部愛した日 バイバイ 全部思い出にする」から読み取れるように「君」は故人でしょう。別れた相手なら思い出にするよりも先に浮かぶ感情があるはずです。

 

そしてやっとでてきた1番大切な場所「桜のふる丘」とはなんでしょうか?私が思うに霊園です。

「指切りほどけた」=約束が果たせなかったということです。どんな約束か、それは「ずっと一緒にいよう」だとか「君のそばを離れないとか」そんな約束だと推察できます。

「秋風に抱かれ 君を少し憎む」と続きます。

つまりこの1番のサビは、「お墓の前で秋風に吹かれながら『ずっとそばにいるのにって言ったじゃん』と嘆きながら先に旅立った君を少し憎む」ということです。

 

秋風という季語が出てきたので今が秋だと分かります。さっき夕立ちという夏の季語が出てきましたね?

つまり「君」が亡くなってから3~4ヶ月くらい経ったということです。

なぜ秋なのに桜のふる丘なんでしょうか?

単純に秋咲きの桜のだからとも解釈できるし、その霊園が桜が有名だからとも解釈できます。

コスモスは降りはしないかなと思ったので違うかなと思います。

 

さよなら 涙 強く 背中 押した君だった
さよなら 君の 冷たい頬 とても大事だった

 

バイバイ いつか会えるまで 1人きりどこへ帰ろう

引用元: local bus 「桜見丘」歌詞より抜粋

 

2番最初〜ラスサビ前

 

ここは病床で「私がいなくなっても前を向いて頑張って」と君が背中を押してくれたからもう泣かないようにしよう。

遺体となって頬が冷たくなった大事な君へさようなら。

という意味だと解釈できます。

いつか会えるまで=主人公が死ぬまでで、君がいなくなった一人きりの家はもう帰る場所では無いから「どこへ帰ろう」と言っています。

 

姿を探して ながい坂をのぼる
どこで待ってるの 早くむかえに来て
ねぇ声を聞かせて この手にまた触れて
ここで待ってるよ 桜のふる丘で

引用元: local bus 「桜見丘」歌詞より抜粋

 

ラスサビ

 

あるはずのない君の「姿を探して 長い坂をのぼる」長い坂とはもちろん丘への道ともとれますが、これは残りの人生だとも解釈できます。

 

次の「どこで待ってるの 〜桜のふる丘で」は

「ねぇ声を聞かせて この手にまた触れて」というお願いに「ここで待ってるよ 桜のふる丘で」という返答がありました。

「どこで(帰りを)待ってるの 早くむかえに来て」「ここで(帰りを)待ってるよ 桜のふる丘で」という意味でサビ前の「帰る場所」と繋げて解釈することが出来ます。すると最後の「ここで待ってるよ」というのは「君」が嫁入りしてきたとすると同じお墓に入ることになるので「私は待つからここに帰ってきてね」というおねがいのニュアンスも含まれているように感じます。

そしてこの帰る場所は還る場所でもあるのです。

 

以上、『桜見丘』の解説でした!

この曲、子供向けアニメのエンディングテーマなんですよ?

重すぎるだろ!笑

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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